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「はぁ、驚いた…」
自分の前でベッドに横たわっているアーセナルの頬を撫でる。
マックがアーセナルに拳を入れた後、話してくれたその場の状況に、僕は固唾を飲んだ。
まるで…、
あの時と同じ光景だったと言うのだから…。
アーセナルが目の前で家族をなくした時と同じ光景。
“ 今回は、相手の反応見誤った俺の責任や ”
そう話していたマックの悔しそうな顔が思い出される。
僕が知らない頃のアーセナルの過去。
「…すばる、っていうんや」
優しく額を撫でれば、ピクッと眉が動いて、
ゆっくりと目を開けた。
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