緑×黄

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「えー嫌や、汚い」 「うわっ、最低」 「だって男の指やで!ピーー触ってるかもしれへんやん!」 「それはエースやろ」 そう言って綺麗に歯型が付いた人差し指を眺めたジョニーだけど。 やっぱり俺の方に押しつけてくる。 「取り敢えず舐めて」 「い、嫌や…」 「…こうなったのは誰のせい?」 「………………」 「これは誰の歯型?」 「………………」 「今絆創膏を張り替える羽目になったのは誰のせい?」 「あ゛ーもう!わかった!」 舐めれば良いんやろ!と、言ってわみたものの…。 どうやって舐めれば良いのだろうか。 パクッといっちゃってええの? 無駄に勝ち誇った顔のジョニーもムカつくし…。 ここで戸惑ってても、また調子に乗らすだけだから、 「手、動かすなよ」 右手を両手で持って、恐る恐る先っちょの方だけを舌先で舐めた。 .
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