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「んふ、くすぐったい」
「にやけるな気色悪い」
「ほんまに口悪いな自分」
ほら続き、と口に寄せられる指にイラッとしながらもまた舌先を出した。
そのまま上をチラッと見ると、上から注がれる視線。
「……なに?」
何やろ、急に恥ずかしくなってきたんやけど。
よくよく考えて見ると、ジョニーの手を握って上から見下ろされてる俺…、かなりの痴態。
「…はい、おしまい」
「ちゃんと最後までしてよ!」
最後までって何やねん!
ムスッとしながらジョニーの手を離してぷいっと顔を背けた。
舐めることがどうこうって言うより、やっぱり何より恥ずかしい。
余裕そうなジョニーの表情と、自分の情けない姿に腹が立っただけ。
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