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未だにうつ伏せているエースを横目にベッドの端に腰掛けて、頭で色んなことを巡らせる。
まずい、色んな意味で。
「…………おい、」
顔を上げずに俺の服の裾を握ったエースの手。
「ん?」
「……何でもない」
そのまま何も言わずに離された手に、少し寂しさを感じた俺って…。
不覚にも、エースをこのまま抱いてしまおうと思った自分に理性が無理矢理ストップをかける。
「何で抵抗せえへんの?」
「…別に、理由なんて無いし」
「理由ないわけないやん」
エースの手首を掴んでそのまま体を仰向けになるようにひっぱる。
前髪が深くかかった顔からは表情が読み取れなくて前髪に手をかけた。
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