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「……っ…」
息が苦しい。
そんな目で、俺を見んといて。
「…ジョニー?」
名前を呼ばれたら、掴み上げられたように胸がぎしぎし音を立てる。
ふつふつと湧き上がる熱いものに呼吸が荒くなる。
噛みつきたい。
貪って貫いてしまいたい。
手が震える。
「いっ…!痛いジョニー!」
腕の痛みに表情を歪めたエースを見て、ふと正気を取り戻した。
「…ご、めん」
エースは腕を押さえて、黙って俺を見上げた。
「ごめん…、」
「おまえ、」
「部屋帰って寝るわ…」
「え、」
ベッドの上から退いて、怒鳴るエースに背を向けた。
「ちょ、待っ…」
「ほんまごめん。萎えた」
冷たく絞り出した言葉を吐いて、そのまま部屋を出た。
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