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バタンと閉まった扉に背中を預けてうっすらと汗ばんだ額に手を当てた。
「嘘やろ、ほんま…」
そのままズルズルとしゃがみこむ。
うわ…久々にこの吐きそうな感じや…。
もう立ち上がるのも面倒くさい。
それでもエースが部屋の中から出て来ないなんてことは絶対ないだろうから、無理矢理壁を掴んで立ち上がろうと試みる。
虚しくも腰が抜けたように体は重たくて、ずるっと足裏を滑らしただけ。
息苦しい。
「はぁ…なっさけな…」
力が入らない足にもう一度力を入れた。
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