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「助けてくれて…ありがとう」
アーセナルは“なんやねん気持ち悪いわぁ”と俯いて笑った。
「なぁ、アーセナル」
「あ?お前よぉ喋るな」
なんや、ってこっちに振り向いたアーセナルは気だるそうに苦笑いを浮かべた。
「…聞かんねや」
「なにを」
「俺とエース、何があったか聞かへんの?」
そう言うとアーセナルは“どうせ聞いても、ええことないやろ”と足元を見た。
「まぁ…、」
アーセナルの視線がゆっくりと上がってきて俺の目を鋭く捉えた。
「エースのこと利用して投げとくようなことはすんなよ。お前の荒れた、」
“ 性欲のためだけに ”
そう確かに動いたアーセナルの口元に、体温が一気に上がった。
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