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その重みがジョニーの両腕であることに気づくのに、3秒。
振り返り睨みつけるまで、2秒。
目と目があうまで、1秒。
「、おまえ、なんちゅう顔、」
俺を見るジョニーの目は、ほんのり熱を灯し、睨むでもなく見下すでもなく、ただ俺の瞳を映していた。
「だから、見んといてって…」
見たことのないジョニーの顔。
こんなにも近くで感じたことのない体温と香り。
一気に頭まで血がのぼった。
「じょ、に、、おれ」
「あかん、今喋らんといて」
そう言うと、首筋にゆっくりと舌を這わせ出すから体が強張る。
ドクドクと心臓が跳ね上がる。
シャツの裾からジョニーの手が体のラインをなぞったのに気づいて、焦って自分に重なる体を突き飛ばした。
ジョニーはうつむいたまま、後ろに手をつき、ゆっくりと俺の目を見て、呟いた。
「エース、処女みたいで、
かーわいい。」
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