序章「謀反」

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大将軍の死後、王から大将軍を命ぜられた 全ての兵力を思うがままに動かせる 「沙良、方玄、右忠、楊は私の部屋に来い」 将軍達の中でも俺を支持する四人を呼び寄せた この四人には謀反の事は話してある 「調練はどうだ?」 沙良「はっ・・・士気高く、順調です」 「うむ・・・特殊部隊はどうだ?」 方玄「飛び道具、薬品の扱いから武術等を徹底的に叩き込んでいる」 「なるほど・・・他の将軍達の抱き込みは?」 右忠「順調ではありますが・・・未だになびかぬ輩がおりますな」 「ふむ・・・そやつらは捨て置け、邪魔ならば殺せ」 三人「承知!!」 そして俺は横に立つ楊に目を向ける 「楊は残れ・・・話がある」 楊「承知・・・しました」 三人は頭を下げると退室して行った 「楽にしてくれ」 楊「大将軍・・・」 「真次で良い・・・お前にだけはそう呼んで貰いたい」 楊は微かに頬を紅く染めて首を縦に振る 通常、五湖軍には女将は居ない ほとんどが奴隷として連れてこられた奴卑である その中で真次は一人の女を引き取った それが楊である 楊は真次の身の回りの世話だけでなく真次の鍛練にも付き合った そして今では天女の如き美しさと並の男では敵わぬ武力を手にした将である 「俺が王になったらお前は王妃にしてやろう」 楊「真次様・・・私には勿体ないお言葉です」 「解らぬか?お前を想う俺の気持ちが」 恥ずかしがる楊を真次が抱き締める 「俺は必ず王になり、この大陸を支配して見せよう・・・お前の為にな」 楊「真次・・・様・・・」 二人の唇が重なったimage=387119150.jpg
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