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シンはさりげなくあたしの手をつかんだ。
―びっくりした。
あたしたちはお互い好きだとか愛してるとかそういう言葉はもちろん言わない。
都合があえば、体が淋しくなれば会ってセックスする。
ただそれだけ。
それなのに今初めて手を繋いだ。…はたからみたら、普通のカップルなんだろなぁ…
「どおしたん?笑」
シンの不思議な行動にあたしは質問してみた。
するとシンはちょっと笑って「たまにはええやん、いやですか?笑」と答えた。
「別に嫌とかちゃうけど珍しいやーん?」
ちょっと意地悪に顔を覗き込んでやる。
「そーゆー時もあんねん、うっさいな黙って繋がれとけや(笑)」
「なんなんそれ(笑)」
素直に可愛いって思ってしまった自分がいた。
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