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「…っく……っ」
その内あつしの啜り泣く声が聞こえて来た。
びっくりしたあたしは
無視を止め、あつしを見た。
「う゛っ…う゛う゛…」
「ごめんね、冗談だよ…?」
泣くあつしに謝る
けど
聞こえていないみたいだった。
いくら宥めても謝っても
泣き止まない
そして
苦しそうに身体を歪ませ始めた。
―過呼吸だ!
過呼吸の知識が少しあったけど、どうすればいいのかわからない
袋を口に当ててみるけど
変化が分からない
あつしは苦しがって床にあるものをひっくり返したり
胸を叩いたりしてた
あたしも怖くて
袋をはずして抱きしめた
数分たって、あつしは寝息を立て始めた。
寝た!?
訳が分からない…
あつしを揺り起こす。
ぎゅーっとされて
あつしはまた寝息を立て始めた。
多分もう大丈夫なのかな…?
あたしがぐちゃぐちゃにしたゴミ箱とかを少し片付け、意地悪し過ぎたと罪悪感を覚えてあたしも眠った。
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