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「おぉ、カフェだと土日関係ないからな」 「でも明日は休みなんだろ?」 「あー…オーナーに頼んでな」 ビールに口をつけながら成長しきったクラスメート達を眺めてると谷が笑った。 「ふけたろ。お前は変わらないけどな」 「そうかぁ?谷は結婚したのか?」 「あぁ、奥さんは家で待ってるよ」 谷は心底幸せそうに呟いた。そして、谷が知ってるクラスメートの近況報告をし始めた。 誰々が結婚しただの、子供がいるだの。会社はどこだの、どうやって情報が入るのか不思議だ。 「藤崎君じゃん!元気だった?」 いきなり女子に話しかけられて俺はビールを飲みながら頷いた。 「覚えてないって顔だぁ!ってか同窓会初めて来たよね?今近くにいるの」 「まぁ…」 「そうなんだ?あ、美佳ー久しぶり」 女子はまたふらりと違う人に近寄っていった。あいつ誰だっけ。 「藤崎、相変わらずだな」 「は?」 「綺麗な顔しててモテるのに女に興味ないよな。今だって岡本の事が分からなかったんだろ?」 「そんな名前なのか」 谷は変わらないなって呟いて笑った。 谷の意見は少し間違っている。男子も女子も興味がなかった。谷は俺によく話しかけてきたから覚えているだけだ。
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