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ー場転ー
弥彦
「ハァハァ…
お前意外と重いんだな…」
小姫
「あ、あのっ」
弥彦
「何だ?」
小姫
「何で、私の事を…?
私、あの時、お兄さん達の中の私を封じたのに…」
弥彦
「ずっと
泣いてたからな」
小姫
「え…?」
弥彦
「出会った時から、ずっと
悲しいくらいに泣いていたから
…あれで気付かない人間なんか居ないさ」
小姫
「……」
弥彦
「した向いても真っ暗
見上げても、真っ暗ってのは
気が滅入る…そろそろわたしも光がみたいんだよ」
小姫
「お兄さん…」
弥彦
「そら
我が家が見えてきたぞ」
お喜美
「あんたーーー!!」
お春
「小姫ちゃーーーん!!」
弥彦
「お
五月蝿いのがお出迎えだ
…ははっ
帰って来たんだ
どうだ?
1日ぶりに帰って来た我が家は?」
小姫
「……嬉しいっ」
弥彦
「そうか」
小姫
「お兄さん」
弥彦
「ん?」
小姫
「ありがとう…(ありったけの笑顔で)」
弥彦
「こちらこそ」
ーーーENDーーー
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