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弥彦
「うむ…
あやまられてもな…
わたしは雨は嫌いでは無いのだが
しばらく御天道様が見えんのは気が滅入る…」
小姫
「……」
弥彦
「仕方ない
せめて、お前が嬉しい気持ちになれるよう
わたしが面倒をみてやるか」
小姫
「追い出したり、しないの…?」
弥彦
「またどこぞで泣かれても困るしな
それに、お喜美達もお前を気に入っている
此処は騒がしい
どうだ?
少しは気が紛れるとは思わないか?」
小姫
「………うん
ありがとう…」
ー場転ー
暁
「小姫はまだ見付からんのか!?」
小雪
「申し訳ありません…っ
手を尽くしてはいるのですが…」
暁
「尽くす尽くさないの問題ではない!
見付からなければ手を抜いていまいが変わらぬわ!」
小雪
「申し訳ありませんっ
早急に、早急にお姫(オヒイ)様をお連れしますゆえっ」
暁
「ならば早く行動に移さんか!!
いつまで此処に居るつもりだ!」
小雪
「は、はいっ」
暁
「くそ…っ
使えない豚共め…!」
ー場転ー
お春
「第36回床掃除リレー大会ー!!
ワーー!!」
お喜美
「フフ
今日もウチが圧勝させていただきますよって
後の厠掃除はお前んらで頑張んなさいな!」
お春
「ふん!
いつまでも女王気取りだと足元すくわれますよ?
御姉様?」
小姫
「……」
弥彦
「じゃあ
位置について、用意、ドン!!」
お喜美
「オホホホホ!!
お先に失礼しますぅ~!」
お春
「ちょっ!
お兄!今のフライングじゃ無いの!?」
弥彦
「いや?」
お春
「くっそォっ!
絶対負けんーー!!」
ー場転ー
お春
「これで36敗…
いや、今回はぶが悪かった…!
此処はお喜美さんのホーム!!」
弥彦
「いや、お春は実家でも負けてるじゃないか」
お春
「五月蝿い!!
戦わずに何や言われたくないよ!」
お喜美
「おやおや
負け組の皆さん、よう喋ってはるようですが厠掃除は終わりまして?」
お春
「まだよ!!」
お喜美
「そうどすか
でしたら、早よう終わらせてくださいね~
負け組の皆さん?」
お春
「キィー!!」
お喜美
「小姫ちゃんも、早よう終わらせて
終わったら一緒に羊羮食べまひょなぁ」
小姫
「うん!」
お春
「扱い違いすぎません?」
お喜美
「ホッホッホッ
勘違いやおまへんか~?」
お春
「ムカつく!!」
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