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ー場転ー
暁
「いよいよであるな」
小姫
「はい…」
弥彦
「通せ…!
コノッ!!(遠くで)」
暁
「何だ…?
随分に騒がしいようだが…」
弥彦
「小姫ーー!!
小姫は居らんかーー!?」
小雪
「あやつ!!」
小姫
「…!」
弥彦
「小姫!
探したぞ!!」
暁
「何だ貴様は!?」
弥彦
「退け!!
わたしは小姫に用がある!!」
暁
「何ぃ…!?
小姫よ!!どういう事だ!?」
小姫
「お兄さん…
なぜ…」
弥彦
「そんなものは決まって居るだろう!
お前が泣いて居るからだろう!!」
小雪
「!」
弥彦
「お前が笑ってくれんと、御天道様が拝めないだろうて
泣いていても、笑ってくれんと困る」
小姫
「ごめんなさい…っ」
弥彦
「きかせてくれ
お前は此処に居たいか、小姫?」
小姫
「わ、私はっ
あのお家に帰りたい!!」
弥彦
「じゃあ
ごめんなさいは無しだ!
わたしが今、お前を連れて帰ってやるから、だから
笑顔で、ありがとう だ」
小姫
「でもっ
でも!」
弥彦
「二人の五月蝿いのも待ってる
早う帰らんとな!」
小姫
「…ゔん゙っ」
暁
「待たれよ人間!!
貴様、自分の犯した過ちの重大さは解っておろうな!?
生きて帰しはせんぞ!!」
弥彦
「クっ」
小雪
「ハァアッ!!」
暁
「何っ!?」
小姫
「小…雪……?」
小雪
「お行き下さい…」
弥彦
「あんた、何で…?」
小雪
「どうやら
私も、お日様が大好きみたいです
だから、お姫さまには笑っていただかないと
お姫さまを、頼みましたよ」
小姫
「小雪…っ」
弥彦
「心得た!」
暁
「待てっ」
小雪
「行かせません!!」
暁
「貴様ぁ
この先どうなるか解っておろうな!!」
小雪
「それが運命だというのであれば
私は従うまでです…!」
暁
「このっ…
者共!!こやつを焼き殺せ!!
………?
どうした、余の言うことが聞けぬか!?」
王
「ホッホッホッ
ワシの命令は絶対じゃて、いくらお前の命とてこいつらも逆らえんよ」
暁
「これは何の戯れ事ですか!?」
王
「お前こそ、よくも今まで好き勝手してくれたな」
暁
「なっ…何を…」
王
「娘の為にと目を瞑って来たがそれも間違いだったようじゃ
娘を悲しむの後泣かせた罪、その身をもって償えぃ!!!」
暁
「ひっ
ヒィイイイイ!!!」
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