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ただひとり近藤は一口食べた後、
「トシにしては頑張ったん…だめだ!!厠がっ!!すまんトシ!!」
と腹下しで厠直行。
「……すまねぇ近藤さん」
二度と料理をしないと固く誓ったのでした。
仕切り直し。
沙依の作った料理を見た感想はこちら
「沙依君、君は女中としてもやっていけるんじゃないかっ!!」
近藤さん、大絶賛。
「うん♪沙依料理上手だね」
「上手…というかもはや料亭並の作り込みだな」
「うめぇー!!いい嫁さんになるぜ!!」
沖田、斎藤、藤堂も箸が進む。
永倉と原田はすでに食べ終わっており、
「素晴らしいですね。これは文句なしに沙依君の勝ちです」
山南さんに太鼓判を押された。
…。
「非常食はどうよ?」
「薄味でなんかもう一生お供します」
「褒めれ」
メキョ
「やめーい!!」
そんな非常食を皆で苦笑しつつ、
膳を片付け、自室に帰ってお布団をひいて火鉢に炎を灯す。
4月に火鉢?ということなかれ。これは非常食のためであった。
「ふぅー♪極楽極楽」
火鉢の中に放り込んだ矢先の一言。
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