2 沙依の笑顔

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ただひとり近藤は一口食べた後、 「トシにしては頑張ったん…だめだ!!厠がっ!!すまんトシ!!」 と腹下しで厠直行。 「……すまねぇ近藤さん」 二度と料理をしないと固く誓ったのでした。 仕切り直し。 沙依の作った料理を見た感想はこちら 「沙依君、君は女中としてもやっていけるんじゃないかっ!!」 近藤さん、大絶賛。 「うん♪沙依料理上手だね」 「上手…というかもはや料亭並の作り込みだな」 「うめぇー!!いい嫁さんになるぜ!!」 沖田、斎藤、藤堂も箸が進む。 永倉と原田はすでに食べ終わっており、 「素晴らしいですね。これは文句なしに沙依君の勝ちです」 山南さんに太鼓判を押された。 …。 「非常食はどうよ?」 「薄味でなんかもう一生お供します」 「褒めれ」 メキョ 「やめーい!!」 そんな非常食を皆で苦笑しつつ、 膳を片付け、自室に帰ってお布団をひいて火鉢に炎を灯す。 4月に火鉢?ということなかれ。これは非常食のためであった。 「ふぅー♪極楽極楽」 火鉢の中に放り込んだ矢先の一言。
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