2 沙依の笑顔

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曲がりにも四神の一つ、朱雀である非常食は一日の最後に火に当たる…てか炎の中にいることで生命力が保たれるらしい。 要は回復させたけりゃ火に突っ込めばいいらしい。 便利だな。 その間、沙依は暇なので障子を開けて縁側に出る。 見つめる先には桜の花 沙依の大好きな花だ。 縁側に腰を下ろし、結っていた髪紐をほどく。サラサラと黒色の髪が風になびいていた。 …誰もいないし、いっか。 -「紡げ、我封解く真の姿なり」- ザァッ。 漆黒の髪は白銀色に変わり、焦げ茶色の瞳は金色に輝く。 そして、ゆっくり息を吸い込み… 歌を紡ぎ出した。
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