テスト/生きる資格

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爆発、そして撃墜 しかし、ユウとメイヴでストレートですぱーんと勝てるわけがなく ニアSランクの強盗がデバイスを斧に変形させ、振りかぶって、ユウの真上から襲い掛かっていた 『ユウ!!』 「だから!!うるさいしね!!」 防御シールドを展開したいが、流石のユウでも間に合わない、というか間に合わせない ガッシィ!!と斧を真剣白刃取り、接近戦が得意と言わしめるユウの真骨頂、その'後天的'な凄まじい戦闘センス 魔力無しでもBランクなどとうに通過した実力 「メイヴ」 『電磁射出鞘(ブレードカタパルト)、喰らえ』 バチィッッ!!!!と鞘に電流が走ったとともに刀が凄まじい速度で飛び出す フレキシブルアームでグリップ部分はニアS強盗の顔面に向いている 思い切り顔面に直撃、というか右頬の肉を跡形も無く吹き飛ばしていた 声に為らない絶叫、顔面という人体においてもっとも柔らかく、もっとも痛むことのない場所の破壊 想像を絶する痛み、'魔法'など絶対に使用出来る精神状態ではない そういった隙を見逃すユウとメイヴではない 「ニアSランクに対する礼儀だしね、メイヴ!」 『雪風の使用限定解除、非殺傷設定です』 「当たり前ぇッッ!!」 飛び出しているグリップ、刀の用語では柄(つか)と呼ばれる部分 強盗の血肉で汚れているものの、十分使える事には変わりない それを掴み、片腕で、右腕だけで切りつける 「かぁッッ!!!!!!」 非殺傷設定のため、刃部分には特殊なフィールドで包まれ、切断する事はありえないが 刀の重量などを考えると、鉄パイプとさほど変わらない威力である ゴキン、と鈍い音を立て、刀は強盗の右肩を上から斜めに、鎖骨と肩甲骨を粉砕した
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