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「知っている事が当然と思うのは傲慢な証拠だ、メイヴさん」
「我が驕っていると?よう言うたわ、貴殿のように私に食ってかかるのはユウ以来よ、して、名は?」
「KH、とだけ言っておきましょう、私が此処に居ると少しばかり'厄介'なんでね」
「食えぬ男よ、ユウの2番目に良い男よのぅ」
「それは身にあまる光栄だ、メイヴさん」
「そうよ身にあまれ、黒幕」
凄惨な笑みをこぼすメイヴ、自分がこの世で1番偉いと思い込んでいる人間の笑顔
見慣れたが、ユウにとってその笑顔は最初の頃のメイヴに戻ったようだと、思わせるに十分だった
そして、此処に居ると'厄介'な男、大方、管理局本部の人間だろう
わかりやすいヒント、わざとこぼしたのか…
「で、その事件てのは何だ、気になるしね」
「ロストロギア、『ラーマヤマ』が先日発掘された、と同時に発掘現場が襲撃されてね」
「ラーマヤマ?聞いた事があるな、メイヴわかるか?」
「管理外世界の地球なる所の神話と聞いた事があるのぉ、詳しくは知らんよ」
「同名だが、全く違う物だよ、ロストロギア『ラーマヤマ』はアカシックレコードに接続出来る唯一の遺産だ」
「神の記憶(アカシックレコード)、この世全ての記録が眠る場所、過去、現在、'未来'が」
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