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管理局第1訓練施設
此処に来てから、ユウとメイヴが研修を受け始めてから6日目
今日は配属される部隊が発表される日で、研修生達は施設の大広間にある電工掲示板に表示されていた
先に言えば、二人はダラダラと研修を受けており、他の研修生達や教官達にはすこぶる印象は悪い
しかもご飯だけは人の何倍も二人して食べる為、あいつらは一体何だ?と思われており
何時、というか今すぐにでも問題が起きても不思議ではなかったが、奇跡的に起こっていない
きっかけが無かっただけだが
今日にして、この施設はユウ達が問題に巻き込まれるようなきっかけを作った
掲示板に
『ユウ・アリサカ
配属先 管理局遺失物管理第6課』
表示された瞬間、周りがザワザワとざわめき、何でアイツが?という言葉が飛び交っていた
当の本人達は開いた口が塞がらない状況だった、メイヴなど口が開きっ放しで涎が垂れている
正にババアである
「これはどういうこっちゃ?ドドドドドドドドどういうこっちゃなんですかいのぉ?」
「ユウ、口調が変です、しかしどういうこったのぉ?」
ずるり、と涎を拭い、メイヴは何度め目を擦って掲示板を確認していた
それでも表示されている事に変更はない、そのままテカテカ表示されているだけ
「しかし第6課か、とんでもない所に配属じゃねえか、びっくりだしね」
「JS事件を解決に導いたエース達が居る部隊のぉ、SSランクがおらんかったか?」
「当時はそれほどでもなかったが今じゃ平均ランクがAAだ、とんでもないしね」
流石の二人でも知っている第6課、7年前にあった大事件、JS事件、1年前にはEC事件、と凄まじい事件ばかりを解決してきた部隊
口が塞がらないのも不思議ではないのだ
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