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「よし、メイヴ、飯食いに行こうぜ」
「今さっきお昼に中華料理フルコースしたでしょう、お脳がイカレたのかのぅ?」
麻婆豆腐シリーズは3種類あってきつかったと、後でメイヴは語る
「いや、違うしね、此処から離れたいだけだしね、目線が怖いんだしね」
「口癖連発じゃのぅ、そんなに怖がるでないわ、堂々と胸を張っておればよいわ」
しかし、そういうメイヴも微妙に視線が怖い質なので、プルプル震えている
ユウはとっとと逃げたい気持ちだが、メイヴが意地張って動かない為、無理矢理引きずって逃げようかと考えていた時
ユウは思い切り誰かから肩をぶつけられ、バランスを崩した
胸を張っていたメイヴがさっと抱き抱えなければ、ユウは顔面から地面に倒れていた
「はっ!!ざけんなよ腕無し!!何でてめぇみたいな奴が6課なんだよ!!」
ぶつけてきたのは怒り狂った男、よほどユウが6課に配属されたのが気にいらないようなのだ
身分不相応、と思われているのだろうとユウは理解していた
ユウだってそう思っている、自分程度がなんでエースの中に入っていかなければならないのかと思っていた
しかし、ユウは男の言い存も理解している、彼は6課に配属しているシグナムという隊員を尊敬しているらしく
その証拠に彼のデバイスはベルカ式剣型だ、もちろんカートリッジシステムも組み込まれている
自尊心を傷つけられたのだ、これだけ怒り狂うのも仕方ない
『なんでお前が選ばれた、なんで'俺'じゃないんだ』といった感じだ
正直、ユウはそれを見ているだけの連中の方に苛立っていた、'ざまぁ見ろ'みたいな表情でユウを見ているからだ
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