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そして7日目、研修最終日
施設の模擬戦場、市街地戦闘を想定されているのか、ビルが乱立する戦場
ユウとメイヴはそのど真ん中に突っ立っていた、開始が遅れているのだ
別にスケジュールが押しているとか、ユウ達が早めに来たわけではない
怒り男が遅刻しているのだ、それも10分とかそんなレベルではなく、1時間近くもだ
先に後の方の試合もやってしまい、残りはユウ達だけ、二人は複雑な気持ちで待っている
「こりゃー、斬新な展開だよ、喧嘩売ってきた相手が遅れるなんて」
「確かにびっくりよのぉ、ああいうタイプは先に着いて待って居るもんだと思っておったがのぅ」
「やっと来やがったなてめぇらッッ!!みたいな?」
「そうじゃそうじゃ、そんな感じかと思っとったわい」
びっくりだねー、と二人は談笑している矢先、言い合いが聞こえた
男女の言い合いだ
「スセリ!!ふざけんなよ!!何で6時間も寝過ごしてんだよ!!あぁッッ!!?」
怒鳴っているのは昨日の怒り狂っていた男
「気にしないのラーちゃん、人生余裕を持たないと、せっかちな人間はモテないよ?」
やんわり話しているのは女性、長い黒髪でミッドチルダでは珍しい民族衣装を着ていた
その二人をユウ達は驚いた顔をして見ていた、正に自分達と'同じ'だからだ
待機状態が独立型人間体のデバイスであり、統制兵装を持っている、第7世代デバイス
言い合う二人、男は統制兵装らしい大剣を担ぎ、女はデバイス特有の波長を放っていた
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