テスト/生きる資格

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「ん?ああ、えーと、これ」 一般的に美少女と言われ顔立ちをした彼女、ユウにとってはほぼ初めての人種 焦ってしまい、書類をすんなり渡す、それとも渡してしまっても良い感じな雰囲気だったからか 「んー?んんー?」 凝視、文字は解るけど意味は解んない、と言無しげに醸し出す 頭はそれほど良くないらしい、ベタな娘である 「俺はBランクになれないって書いてんだ」 「へっ、何で……?」 すっ、と右手で左腕が在るべき場所を指す、『見ればわかるだろ?』と表しているのだ ただ単に、ユウは言うのがめんどくさいだけだったのだが、彼女にはそう感じられなかったのか 「わっ!!あ、いや、へぁ、うわ、ご、ごめんなさい!!」 「良いですから、テンパらないで下さい」 「ああ、そうですか」 落ち着くのが早い、切り替えが早いのは元気がいっぱいな証拠 「あ、私、スバル、スバル・ナカジマです、よろしくお願いします!」 「ユウ、ユウ・アリサカだ、よろしくお願いしますよ」 「ユウ……さん?」 「ユウで良いよ、さんを付けられるのは苦手だし、しかも局員じゃねーしね」 「一般の人ですか…?」 「そ、魔導ランク持ってたら色々と就職いーしね」 「確かにそうですね」 顔には出なかったが、声色に何かイライラとした感情が見え隠れする 就職程度に魔導ランクをBまで取るのか?と、思われているのだろう
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