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「遠距離戦闘に切り替える、スセリ!!」
ラッセルは地面を蹴り、後ろに跳ぶ、おまけにと地走りを数発地面に打ち込んで行く
地面が爆発、瓦礫と土煙でユウはラッセルを見失う
しかし、逃がす事は許さんとばかりにユウが指示を出す前にメイヴがバレットを速射に変更し発射
煙幕をバレットが突き破り、ラッセルに着弾したと確信したが
ラッセルのバリアジャケットには未だに実装されていないはずの魔力式ベクタースラスターが脚部に4つも装備されており
とんでもない速度で飛行し、ビルの間へと姿を消す、闘い慣れしている事にユウは驚く
良いとこ育ちが実戦を経験している?
まぁ、どうでもいい、とユウは考えるのを止め、戦闘に集中する
「VRサイトで索敵、ペネトレイトバレットで狙撃する」
『索敵する暇はなさそうよ』
何、と言葉を返す前に、真上から砲撃魔法が二つ、ユウ達に降り注ぐ
直ぐさま回避行動に移り、すぐ近くに立っていたビルの中へ壁を突き破り、侵入
その後、砲撃魔法が地面に着弾、とんでもない爆風が発生しユウは危うく吹っ飛ばされるところだったが、メイヴが鞘を地面に突き立て、何とか踏ん張る
「どこから来た?遠隔魔法兵器か?」
『違う、反射だ』
反射?とユウはVRサイトを透視モードにして空を仰ぎ見る
砲撃魔法が飛んで来た方向には2枚の'鏡'がゆらゆらと浮いていた
「あれで反射……だと?」
『どうも我等は奴らの領域内らしいのぉ、大剣を持ちながらパワータイプではなくテクニックで追い詰めるとは……恐れ入る』
「だったらこっちはごり押しだ、バレットをマグナムに変えろ、貫通なんて優しい事をしてられるか、地形ごとえぐり出してやる」
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