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「あははー、スッゴいですね」
「すごかねぇよ、骨董品だしね」
『私は製作されてからまだ654年と2ヶ月しか経っていません、まだピチピチです』
「どー見たってピチピチじゃねぇぞ、ハードシェル部分多過ぎだしね」
「仲良いんですね」
「『どこが?』」
「そこが、あ、もうちょっとで試験が始まる時間だ、行って来ますね!」
たたーっと、スバルは逃げて行く、相手をするのが難しいと判断した為
だとしても、ユウとメイヴはそのことはわかっているのだ、よくある事だから
それに、試験の時間なのは本当の事、準備もあるだろう、と二人は判断したのだ
「あれは良い娘だな」
『美人だからかな?ユウ』
「ちげーしね、性格的なもんでだよ、よくあれだけ俺達の会話を聞いてくれるのは珍しーしね」
『そうでしょうね、しかし、もう受けなくて良いんじゃない?Bランクにはなれないんでしょう?』
それを言うなよ、とユウはぼやき、立ち上がる、迷っているのを断ち切るように
無駄、とはわかっているのだ、わかっているのだが、意地で残っている所がある
この扱いはユウのカンに障ったのだ、もう、とことんやってやらぁ、の域にまで突っ込んでいる
引きはしない、突き進むだけ
『はぁ、また無駄な労力を使いますね、貴方も疲れるでしょう?夕食の予約をしておきますよ、デリバリーの』
「頼むはメイヴ、楽だしね」
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