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「ん……」
真っ黒な少年は目を覚ました。
体中がだるい…死ぬと体が楽になるというのは嘘だと思った。
それとも異端者だからこんなに苦しまなくてはならないのだろうか…
目を閉じ死ぬ前のことを思い出そうとした。
「あぁ……やめた…やっと解放されたんだ。いまさら考える必要など無いか…。」
と痛くて動かせない体を無理に動かそうとした。
「あっ…まだ動いちゃいけないよ…ふぅ…目が覚めたんだね?よかった…」
動こうとしていた少年を傍にいた真っ白な少年が本を閉じ制した。
真っ白な少年は真っ黒な少年がおとなしく言うことに従ったのを見てふわりと笑った。
そしてもう一度よかったと言った。
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