ぷろろーぐ

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「お兄ちゃーん。朝だよ? 起きてってばー!」 朝日が窓から部屋に差し込む。 ベットに寝ているオレは今至福のシチュエーションに出くわしている。 「起きてよー! お兄ちゃん!」 まだだ。まだ“時”じゃない。 妹のやつはオレがタヌキ寝入りしていることも知らず、オレの肩を軽く揺らし続ける。 朝からありがとうごさいますW 「もう! 仕方ないんだから!」 そしてmy little sister(ネイティブアメリカン風に)はオレのフトンにインしてきた。 自分の妹とは思えない女の子らしい甘い匂いとともに、 オレの背中に妹の体温が直に伝わってくる。 ktkrww 「お兄ちゃん? 起きてるの私、知ってるんだからね?」 耳元にそう呟いてきた。 ほう、ならお前は知っててなお私の要塞に忍び込んで来たのだな? 望みはなんだ? 「お兄ちゃん、私久しぶりにアレしたい……な」 ふっ……。 仕方ない。 オレは微かに口端をあげ、寝返りを打つ。 まだ瞳は閉じたままだ。 「お兄ちゃん……」 その言葉でオレは瞳を開ける。 そして目の前に現れたのは、妹のふっくらとした可愛い唇……。 ではなく、草っぱ生い茂るジャングルでした。 一つ言わせてください。 オレの家がこんな荒れてるわけがない!!!
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