第1章:prolog

3/12
前へ
/126ページ
次へ
ルイ「ビルが多くなってるな。やっぱり2年前とはちがうな…」 空港から出て、まっすぐ行政区に入った ここにフェルデル警察、市庁などがある 俺は警察に入っていった 警察の受付の女の子は初めて見る顔だ 多分俺がいなかった2年の間に雇われたんだろう ミーナ「こんにちは!こちらはフェルデル警察の受付窓口です。受付嬢のミーナといいます。ご用件は何でしょうか?依頼申請でしょうか?」 元気よく返事してくれた ルイ「いや。今日は履歴書を出しに来たんです」 カバンの中に入っていた履歴書のファイルを見せた ミーナ「どちらに志望されますか?」 ミーナは履歴書を受け取った ルイ「新しく警察内部でできた特別捜査課というところにお願いします」 ミーナ「特別捜査課?そんなのあったかな?」 キーボードを打ちながらぽつりと不安な言葉がこぼれた ルイ「え!」 俺もあまりよく特別捜査課のことは知らない 父さんとの電話のやりとりでしか聞いてないからだ 「こら!ミーナ!ちゃんとしなさい!」 どこか聞き覚えがある声だった ルイ「ミランダさん、お久しぶりです」 俺はその人の事を知っていた 警察の受付嬢ミランダさん よく父さんの仕事なんかでお世話になってる 幼い時からの顔見知りだ ミランダ「ルイくん!また背が伸びた?」 このミランダさん 身長に関してかなりうるさい 毎朝会うと必ずこの言葉が出る ルイ「あはは。はい、まあ、今が一番成長する時期ですからね」 笑ってごまかしてるよな?俺… ミーナ「ミランダ先輩お知り合いですか?」 いままで会話に首を突っ込まなかったミーナがようやく口を開いた ミランダ「ほら!第1捜査課の副課長の…」 ミーナ「ああ!確かに!マルクスって書いてる!じゃあ息子さんなんですね!」 履歴書のファイルを開いて気づいたようだ ミランダ「この履歴書は預かっておくわね」 「その必要はない」 この声は… ルイ「父さん!」 ミーナ「ああ、マルクス副課長。さっき第2捜査課のエイムズ課長が見かけたら第2捜査課の課長室に行くようにと指示がありましたよ」 ミーナは父さんに向かって言った ロイ「おう、んじゃ見なかった事にしてくれ」 でた!いつものパターンだ この人ちゃんと給料分働いてるのか? 全く自分の息子にこんなこと考えさせるなよ…
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加