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…家に帰ると 無気力にベットにダイブした。
俺の八つ当たりのせいで、ケータイは見事に凹んでいた。
…買いかえないと…。
机にカバンと一緒に放り投げたケータイを無気力に見つめて、俺はため息をついた。
何やってんだよ?
自分…。
その時。控え目なノックが響いて、母さんがドアを開けた。
「葎祈…、ちょっといい?」
静かに、うなずくと…
俺は母の跡を追って自分の部屋をでた。
リビングには父さんがソファーに座っていて、母さんも隣に腰を下ろした。
「葎祈…座りなさい。」
何時もと違った雰囲気に 困惑しつつ…
…俺もソファーに腰を下ろす。
「葎祈…。落ち着いて聞いてくれ…
?…仙台に引越す事になった。」
「…え?」
「お前の転入届けは、もう出してある。」
「…嘘…。」
…転校?
此処を離れるって事?
「そんな…急に…っ」
「…聞き分けてくれ。明日は学校を休んで荷物をまとめなさい。」
…転校?
…だって、凍矢に会えなくなる…っ…。
頭が真っ白になった。
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