試練

4/4
前へ
/47ページ
次へ
ジェイドは眼鏡をクイッとあげ、目が見えないようにして話す。 ジェイド「私が最後に見たルークは音素の乖離が限界でした。その状態でローレライを開放なんてしたら・・・・助かるわけがないんですよ」 ガイは胸ぐらを掴んだ手に力が入らなくなり下を向いた。 ナタリア「それでも私は帰ってくると信じていますわ」 涙を拭いナタリアは叫んだ。 ガイ「そうだ、それでも・・・帰ってくるさ」 ジェイド「分かっていますよ。諦めたわけじゃありませんから」 アニス「だいさ~(大佐)」 泣きながらジェイドを抱きしめるアニス。 ジェイド「ここもそろそろ危ないので離れましょう」 ガイ「そうだな」 全員が離れようとしたがティアだけその場で泣いてる。 ナタリア「ティア、早く離れないと危ないですわ」 ティアの肩に手を置きナタリアは話す。その手を振り払い叫ぶティア。 ティア「でもあそこにはルークがまだいるの!」 バシッ ナタリア「分かっています、でも今は貴方が生きなければルークには会えませんわ」 ティアはハッとし、走り出す。 ティア「ナタリアありがとう」 ナタリア「そんな事より無事に離れる事が大事です」 ティア「うん」 ティアは笑顔で答える。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

312人が本棚に入れています
本棚に追加