序章

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「ようこそアストラルへ!!」 高すぎず、かと言って低くもない上品な雰囲気を漂わせる綺麗な声 歳は俺と同じか少し下だな 「とりあえず状況整理だ。ここは何処だ?」 「ですから、アストラルです!」 屈託のない笑顔で答える少女A(仮) アストラル?そんな国あったか? 俺が覚えている122の国と115の都市、全てを検証しても出てこない だいたい何だそのゲームのような名前は 「そのアストラルってのはどこの国だ?」 あくまで俺の世界の中という意味で… 「アストラルは、あなたの国…いえ、世界とは違う次元に存在する世界の国です」 …………帰ろう きっと俺は疲れてるんだ、そうに違いない じゃなきゃそんな非科学的な答えの幻聴を聞くはずがないんだ 「今すぐ画面に施した視覚情報操作を解除して俺を部屋に戻せ」 「え?視覚…操作…解除?何を言っているのか全く分かりません」 お前の非現実な言葉の方が分からないぞ!! 「そもそも、何でこんな事に…」 「それなら説明出来ますよ?あなたが、私の送った招待状に同意したからです!」 また訳の分からない事を笑顔で… 可哀相でイタい頭だなこいつ だいたい招待状って何だ? 同意なんてした覚え……あぁ、あれか あのメールのURLにクリックしたのが同意という事になるのか  
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