自責の念

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自責の念

永輝 永く輝いていなさい それが僕の名前の由来。 重圧にしか感じ取れないそれは、僕にいつでものしかかった。 でも、そんな時に彼女は言ってくれた。 「永輝? ええ名前やんか。 うちなんか当て字やねんで? 由来が気になるんやったらさ、うちのためにそれ使ってよ。 うちが辛いとき、苦しいときはあんたが輝かせてーや、ずっと」 そんなこと言われたのは、初めてだった。 なんて傲慢な奴なんだと思ったけど、そんな風に考えるのもいいなって思った。
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