自責の念

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「……何でなん」 微かに震えてる麻里乃の肩。 ……泣いてるん? 「翔璃を拒否してないって言えば嘘になる。せやけど、うちはまだアイツに会ったあかん気がすんねん……」 小さく、けどはっきりとした声で麻里乃はそう言った。 時々聞こえる嗚咽に、僕は何も言えんかった。 ただ、麻里乃を解放して一言だけ言った。 「また……、明日」 「……ん」 長らくの間の後、麻里乃はそう小さく返事をしてくれた。 それを聞いた僕は静かに麻里乃の家を後にした。 「アホ麻里乃……  兄貴のこと、忘れてとは言わへん。せやから僕のことも見てや……」 麻里乃の部屋を見上げ、そう呟くと今度は本当に帰路についた。
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