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それからはどちらも話すことなく、ドライヤーの音だけが部屋に響いていた。
たまに鏡越しに猿の顔を見れば笑顔のままで、私はちょっと嬉しくなった
猿「よしっ、乾いた」
恋「ありがと。じゃあそろそろ…」
猿「さぁ、国語の勉強の続きしましょうか?諦めたなんて言わせませんよ」
さっきまでの極上の笑顔が意地悪げな笑顔に変わっていた。
恋「おに――――!!」
猿「聞こえません。はい、この問題」
恋 ボソッ「………鬼畜」
猿「問題増やしますよ?」
恋「やります…」
こうして眠れない夜を過ごしていく。
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