高校生と不思議な朝

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―荒れていた。 クローゼットや本棚は倒され、これ以上無いというくらいに部屋は荒らされていた。 しかしその部屋で寝ていた少年は無傷だった。 犯人を特定するのは少年にとっては簡単なことだった。 ―昨日の生物。― 問題は何故これだけ荒れているのに自分には傷一つ無いのかということ。 寝起きでまわらない頭では、この狂ったような環境にも対応していくしかないという答えに辿り着くのが精一杯だった。 少年は倒れたクローゼットを足場にし、部屋からでた。
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