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開始早々、俺は季節柄あまりにピッタリな場所に立っていた。
3rd版の雪山である。
え?何このふつくしい(美しい)場所は?あれ?ここって北アルプスじゃね?
そう思いながら、時間があまりに無いので(ボルボ亜種討伐はクエスト時間が20分しか無いのだ)急ぎ、支給品ボックスからアイテムを根こそぎかっさらい、自動マーキングされているボルボ亜種の居る場所に向かったのだ。
……そこに居たのは、見事なまでに雪化粧に彩られた。ボルボ亜種さんでした。
あらあら、こんなに寒々しい姿になっちゃってまーー。とか、無駄な事考えていたら、あんにゃろう。頭を地面に突っ込み、そのまま超スピードで突進して来たのだ!
「ん゛の゛お゛お゛お゛ぉぉぉーーーっ!?」
はい。モロに喰らいましたwww
見事なタックルかましやがって。俺は無駄に喰らったダメージを応急薬で回復し、即座にタックルを返してやったのだwww
ランサー舐めんな!!
俺はそう織田の物真似しながら、ボルボ亜種に突っ込み。意外に通るランスのタックルをガシガシと、当ててやったのだ。
その間、じゃんパンさんもハンマーでガッツンガッツンと、唸るボルボ亜種を叩いていた。
が、しかし、全然ひるまねーのよコイツ!
俺のカウンターもそれなりにヒットし、麻痺も二回も発動させたというのに、何でコイツはこんな元気ハツラツにドリフトしまくってるのだろうか?
残り時間は既に半分過ぎ。未だに弱らないボルボ亜種を見て、俺は焦る声で、
「おいいい?コイツ全然弱らないんだけどおおおっ?」
と、じゃんパンさんに聞くと、奴は、
「コイツ、弱るまでかなりかかるからな~~」
と、時間が半分過ぎた時点で言うんじゃねーーっ!と、怒鳴りたくなるような返事を返してきやがったのだ。
まあ、今更文句や愚痴を言っても仕方がない!今は、このやたら元気なボルボ亜種を倒す事に集中せねば!
そう、思った。まさにその瞬間である。
「PUREIYA-1がオチました」
……じゃんパンが落とされてるうううぅぅぅーーーっ!!!?
「何やってんだよ!」
と、俺。
「粉塵飲んでよ!!」
と、じゃんパンさん。
まるで協力プレイ出来てないとかwww
そんな醜い争いを嗜みつつも、気が付けば。先ほどまで元気だったボルボ亜種が足を引きずったのは、それから数分後だった!
いける!
その時、俺はそう確信した。
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