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「こちらです、ルビさん」
ルリハもルリハでまるでメイドのような仕草だった。
ちなみに、俺の部下は今までルリハしかいたことがない。
一つは、俺が強すぎた故に部下はいらなかったから。
二つは、ルリハが二百五十年。つまり、俺に仕え始めてからすぐに頼んできたからだ 。
「私は貴方様に永遠の忠誠を誓います、貴方様のためになることならば何でもします、ですから私以外に部下はつかわないでください」と。
そんなことがあったから、俺の部下は後にも先にもルリハだけだ。
「ふふっ」
「どうしました、ルビさん。いきなり忍び笑いを漏らして」
ルリハは立ち止まり俺の顔を見てきた。
「気にしないで、ちょっと昔を思いだしていただけだから」
「そうですか」
くるっとルリハは前を向く
本当によくできた娘さんだよ。
そんな事を思いながら、俺はルリハの後をついていった。
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