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☆
「どうやらこれが寮のようですね」
ルリハは校舎の裏にあったばかでかい建物の前で立ち止まった。
「やっぱり大きいわね」
この寮にはほぼ全ての生徒が住んでいるためとても大きくなったらしい。
「入りましょうか、ルビさん」
ルリハはドアに近づくと、ドアを開け恭しく俺が通るのを待っている。
「ルリハ、ありがとう」
俺がドアを通ると、寮の中には目尻の下がった、少しおっとりとした感じの女生徒が立っていた。
「いらっしゃい、新入生よね?」
その女性は全てを包み込むような柔らかい微笑みを浮かべた。
「はい、今日からこの寮でお世話になるルビと申します。」
俺は気品溢れる微笑みを浮かべた。
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