The third kind contact is tabooed

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ふたりのやり取りを見ていたソーマは諦めたように首を振る。 「ったく、馬鹿どもが……」 呆れ呟く言葉に反し、その表情は満足げな穏やかな笑顔が浮かんでいた。 「そんなこと言って……ソーマも本当は残りたいんじゃないですか?」 「アリサっ!」 いつの間にか目を覚ましたアリサはゆっくりとソーマから降りる。 「大丈夫なの? どこか痛いとかない?」 「まだ体中が痛いですけど、大丈夫ですよ。まさかコウタに心配されるなんて」 肩を落として「ドン引きですね」と呟いたアリサは、ゆっくりと周囲を見回した。 「さて、あまり事情は呑み込めていないのですけど、あのアラガミが稲瀬さんなんですか?」 身動きを取れないアイテールを捕食していた黒いアラガミを見て、アリサは何気ない風に問う。 「うん、辰嵩さんがアラガミ化しちゃって……」 「そうですか……」 いまだに涙を流し続けるレイリィに心苦しくなる感情を抱き、アリサは彼女に近づき、そして抱きしめた。 「大丈夫です、レイリィさん。きっとなんとかなります。……だから、今は顔を上げてください」 自分よりも小柄なリーダーを優しく抱き、優しく頭を撫でる。 戸惑い、腕の中で泣き腫らした顔を上げて自分を見つめる少女に、アリサは「大丈夫」と何度も頭を撫でた。
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