俺と幼い彼女たち

Scene．１ よく懐かれます

ぽかぽかとした陽射しがとても心地好い４月のある日曜日、桜も散った少し寂しい公園のベンチで俺はひなたぼっこをしていた。

「あぁ……気持ちいい……」

ベンチに腰掛け、んー……っと腕と背中を伸ばしながらそんな事を呟く。

俺の名前は能代雄一。
つい最近、入学式を済ませたばかりの高校一年生だ。

いつもこんな事をしているのかって？

してますよ。ええ。
だって気持ちいいんだもん。
みんなもやってみ？気持ちいいからさ。

と、まぁ、そんな感じでひなたぼっこを愉しむ俺に小さな女の子が近寄ってきた。

小学生くらいだろうか、ツインテールに結んだ髪がよく似合う可愛い娘だ。