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俺の言葉を聞いた男は秋葉ちゃんの顔を見て、優しい口調でゆっくり口を開いた。
「そっかぁ、わざわざお姉ちゃんに会う為にここまで来たんだね。疲れたろ?中に入ってお茶でも飲みなよ。もうすぐ、まりあは帰ってくると思うしさ」
男の表情はとても優しく、秋葉ちゃんに対しての心遣いが見てとれた。
よかった。
どうやら秋葉ちゃんとの約束を守ってあげられそうだ。
さっきは秋葉ちゃんも緊張していた為に、俺に一緒に居るように言っていたが、この家の主である男も優しそうだし、俺はもう用無しかも知れない。
「能代君も一緒にどうぞ。疲れたでしょ?」
なんて事を思っていると、男がそう微笑みながら言ってきたのだった。
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