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「えっ?お姉さまも?」
笑顔の男を驚いた顔で見て、秋葉ちゃんが声をあげた。
「うん。初めてここに来た日にね、出したら美味しそうに飲んでくれてね。それからはほとんど毎日飲んでるよ」
男は相変わらず笑顔のままで秋葉ちゃんにそう返す。
「お姉さまも飲んでる……」
男の言葉を聞いた秋葉ちゃんは、両手で掴むティーカップをじっと見つめて、感慨深そうに言葉を漏らした。
本当にお姉さんが大好きなんだな、秋葉ちゃん。
そう言えば、今いる三人で俺だけが秋葉ちゃんのお姉さんであるまりあを知らない。
どんな娘なんだろう。
「あのぉ、まりあさんってどんな娘なんです?」
そう思った俺は秋葉に笑顔を向ける男にそう声を掛けた。
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