Scene.4 これもまた

61/78
前へ
/307ページ
次へ
「俺も一緒に行かせて貰います。秋葉ちゃんとした約束がありますし」 小鳥遊が秋葉ちゃんに返事をする前にそう言って、俺も席を立つ。 秋葉ちゃんとの約束は守ってあげないと、ますます俺の信用がなくなってしまう。 そうなったら悲しい。 「わかりました。じゃあ、行きましょうか。早く行かないとまりあが拗ねてしまう」 立ち上がった俺と秋葉ちゃんを見て、小鳥遊はニコッと笑みを見せながらそう言った。 「ちょっときいてるのっ!?はやくきなさいよ渉」 そんな俺たちの耳に、玄関からまた声が聞こえてきたのである。
/307ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1549人が本棚に入れています
本棚に追加