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言葉を投げた俺にまりあちゃんはギロリと鋭い視線を寄こしながら、訝しげに口を開く。
「…………アンタだれ?秋葉のなに?」
妹が心配なのだろう、視線に敵意が満ち満ちとこめられている。
そう言えば、いつか似たような視線で睨まれた事があったような。
あの時は確かまゆちゃんと出会った時で、今のまりあちゃんと同じように、心配するちーちゃんに睨まれたんだっけ?
それで、まゆちゃんが庇ってくれたんだよな。
なんてまりあちゃんが俺に突き刺す鋭い視線で懐かしい事を思い出していると、秋葉ちゃんが口を開いた。
「ゆ、雄一をわるくいわないでくださいお姉さま」
プルプルと身体を震わせながらも、姉を真っ直ぐに見つめてそう言ったのである。
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