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おどおどしながら自分に言葉を投げてきた秋葉ちゃんを見つめて、まりあちゃんが口を開く。
「ふぅん、秋葉。わたしにさからうなんてめずらしいわね。そのおとこに何かされたの?」
俺が何をしたと言うのか。
何か嫌な物を見るような目で俺をチラチラと見ながら言うまりあちゃんに、再び秋葉ちゃんが口を開く。
「ゆ、雄一はなにもわるいことなんてしていませんっ。わ、わたしをお姉さまのところまであんないしてくれただけです。お、お姉さまこそよくわからないおとこのひとといっしょにすんで、いえにかえってこないじゃないですかっ」
口を開きまりあちゃんに言葉を投げる秋葉ちゃんは俺の手を強く握っていて、身体は震えていなかった。
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