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俺は秋葉ちゃんの小さな頭に手を乗せ、優しく撫でながら口を開いた。
「ダメだよ秋葉ちゃん。お姉さんを嫌いなんて言うのはよくないよ。秋葉ちゃんが俺に言った事は嘘だったのかい?」
「う、うそじゃないけど、お姉さまがひどいことをいうから……」
頭を撫でる俺を涙目で見上げながら秋葉ちゃんはそう答えた。
大好きなお姉さんの言葉がショックだったのは理解できるが、俺なんかの為に喧嘩なんかするべきではない。
だから俺は言葉を続ける。
「お姉さんはね、秋葉ちゃんの事が大好きなんだよ。だから、心配なんだ。ほら、秋葉ちゃんはとても可愛い子だから、得体の知れない俺が秋葉ちゃんと一緒にいると心配でたまらなくなるし、不安なんだよ。さっき秋葉ちゃんもお姉さんに言ったろ?お姉さんが秋葉ちゃんに言ったような事をさ。それは秋葉ちゃんがお姉さんを大好きだから、自分が知らない人にお姉さんを取られちゃうとか、何か変な事をされてたら嫌だと思ったからだよね。お姉さんもきっと同じ気持ちなんだよ」
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