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「……能代くんだっけ?」
秋葉ちゃんの姉である、まりあちゃんを追いかける事を願い出た俺に、小鳥遊は苦々しい表情を浮かべながら少し冷たい感じで声を掛けてきた。
冷たくなるのは分かる。
だが、俺も引き下がろうとは思わない。
小鳥遊はまりあちゃんの事を大切に思い、心配なのだろう。が、俺もまた秋葉ちゃんが心配で、秋葉ちゃんの気持ちを大切にしたいのだ。
「色々言いたい事があるのは分かります。もし、俺がへまをしてまりあちゃんの事をもっと傷つけたりしたら、何をされてもいい。だからここは任せて欲しい」
冷たい眼を向ける小鳥遊を真っ直ぐに見つめ返しながら、俺はそう言った。
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