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急に現れた見ず知らずの上に、全くまりあちゃんや秋葉ちゃんと直接関係ない俺の願いがすんなりと受け入れられるとは思わない。
が、俺も引き下がるつもりはなく、小鳥遊が拒否しようと無理矢理にでもまりあちゃんの後を追うつもりでいた。
「……わかった。ここは能代くんに任せようと思う。まりあは俺が来なかったと拗ねるかも知れないけど、能代くんなら大丈夫だろう。秋葉ちゃんと仲良くなれるくらいだからね」
そんな俺の思いが通じたのか、小鳥遊は俺の願いを拒否するではなく、やれやれと言った感じで溜め息を吐きながら受け入れてくれたのである。
「わがまま言ってすみません」
小鳥遊の言葉を聞いた俺は、小鳥遊に感謝しながら頭を下げてそう一言だけ口にしてすぐ玄関から飛び出した。
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