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その後、みんなで小鳥遊の家に戻り、夕方まで楽しく過ごしたのである。
その間も姉妹は仲良く、隣同士に座っていた。
本当に仲直りしてくれてよかったなと染々思う。
秋葉ちゃんと俺が帰る時間となった時、小鳥遊が声を掛けてきた。
「また、いつでも遊びにきなよ秋葉ちゃん。雄一もね」
「あぁ、また来たいな」
「はい。またぜったいに遊びにきます」
俺と秋葉ちゃんがそう返した。
ちなみに公園から戻り話をする内に俺と小鳥遊は同い年と言う事もあってか、意外と話が合い、お互いを名前で呼ぶようになったのだ。
「秋葉、わたしはいつでもあなたがくるのをまってるから」
小鳥遊に続き、名残惜しそうにまりあちゃんが口を開いた。
「はい。ぜったいにお姉さまにあいにきます」
秋葉ちゃんも名残惜しそうに寂しげな表情を浮かべて言葉を返す。
「し、しかたないから、あんたもいっしょにきてもいいわよ?あ、秋葉がまいごになったりしないためにもね」
秋葉ちゃんから俺の方へと視線を移し、何故かツンとした口調でそう言うまりあちゃんの顔は赤くなっているように見えた。
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