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何か美羚さんに凄い迷惑かけている…
ううん…
美羚さんだけじゃなくて、カイルさんや柳沢さんまで…
だって…
忙しいのに…
美羚さんも、カイルさん達も…
俺…
恋人とかいいながら
美羚さんの負担になってない?
もっと
もっと…
俺なんかより
相応しい人いるのに…
…だって
…だって俺は
「柚茉?」
不意に耳元で問いかける美羚さんの綺麗な声に、思考が途切れた。
気づいたら、
美羚さんの服を皺が出来る程握りしめていたらしい。
「ぁ………ご、ごめんなさい…服…」
「柚茉」
「…!」
細く力強い手が俺の頬を包み顔をあげさせる。
目の前に深い緑色の瞳が優しく俺を見つめていて…
恥ずかしくて…
視線をさ迷わせてしまったら…
「柚茉、俺を見て」
おずおずと見上げて視線を絡ませると、自分の顔が赤くなるのを自覚して…
その綺麗な顔に見惚れてしまった。
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